モンゴルの小学校現場に行ってみると、日本同様、軽度発達障害と思われる子どもたちが在籍している光景をよく目にします。モンゴルの先生方が、軽度発達障害がどんなものかを知らず、健常児と同じ指導法や対応法で接しているため、クラスが荒れ、軽度発達障害と思われる子どもたち、クラスの子どもたち、教師はいつも苦しい思いをしています。
障害のある人々と健常者が共に暮らしていく社会を目指すためは、小学生のころから、共生という意識を育てる教育をしていく必要があります。そのような共生を目指すため、私たちは、2011年9月より配属先である国立教育大学教師学部にて、モンゴル人教員と特別支援教育について授業を行っています。しかし、特別支援教育にかける時間が十分にないため、全ての障害について講義できないのが現状です。
モンゴルにも特別支援学校があります。しかし、教員・学生たちが特別支援教育について学習する専門機関がモンゴルにはありません。そのため、ロシアなどに留学し、特別支援教育を専門に学んだ退職間近の先生に頼っているのが現状です。この先生方は後継者を育てようと一生懸命です。人事流動の激しいこの国では、技術移転が難しく、特別支援教育を専門に学べる研修機関を、特別支援学校の教員養成課程に確立することが急務となっています。モンゴルには、難しく書かれた古い専門書が少しあるだけで、特別支援教育をわかりやすく、新しい時代のニーズにあった専門書がないことも問題となっています。
先生方が、障害のある子どもたち(軽度発達障害を含む)に応じた指導方法を学ぶためにも、障害の特徴、原因、手助け方法を正しく理解し、実践していく必要があります。そうすることにより、子どもたちは落ち着き、安心して学ぶ環境が整います。私たちは、正しい知識を身につけるため、小学校高学年の子どもにもわかるように、わかりやすく障害を説明し、手助け方法まで書いた、大学での教科書、先生方の指導書、障害のある子どもを持つ保護者の子育て書にもなるようなバイブルとなる本を作成しています。
現在制作している本を、大学での教科書、特別支援学校、教員及び障害を持つ親の会に配布し、研修に役立てたいと思います。また、モンゴル国内の多くの先生方に知っていただくため、各県の教育文化局、ウランバートル市各地区の教育局にも数冊ずつ配布することを予定しています。可能であるならば、講義活動もしたいと思っています。
今、モンゴルの特別支援学校に通っている子どもたちを見ると、日本では通常学級、特別支援学級に通うような軽度・中等度の子どもたちが目につきます。作成している本を通じて、小学校現場の先生たちが、障害を理解し、適した指導を身に着けられると、特別支援学校には、今は家にいる重度障害の子どもたちが通うことが出来るようになります。
現在作成している本は、日本語原稿が出来上がり、モンゴル語への翻訳、製本・印刷へと工程を進めてきています。しかし、モンゴル語への翻訳、製本・印刷の予算が足りず、先に進めない状況になっています。そのため、この本の出版にかかる翻訳料、製本・印刷費への協力をお願いしています。
Ø 見積もり金額
翻訳料……20$/1頁、合計 4000$
製本(200頁)・印刷(1000部)……10000$
Ø 本の内容
・ADHD
・LD
・アスペルガー障害
・ダウン症
・視覚障害
・聴覚障害
・身体障害
・知的障害
・言語障害
・てんかん など
各障害の特徴、原因、手助けの方法などについて、記載予定。
日本とモンゴルの障害のある子どもたちの絵を挿絵に使用する予定
(こちらの方も募集しています)。
ご協力いただける皆様へ、
l 日本国内の場合
1口1000円から(複数口可)、よろしくお願いいたします。
送金先は下記の口座より選び、送金してください。
①みずほ銀行
支店名 相模大野(さがみおおの)支店(支店No.380)
受取人名 田畑 亨(タバタトオル)
口座番号 普通 1225615
②ソニー銀行
支店名 本店営業部(支店No.1)
受取人名 田畑 亨(タバタトオル)
口座番号 普通 8375193
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l モンゴル国内の場合
1口10000tgから(複数口可)、よろしくお願いいたします。
送付先は下記の口座です。
①ハーン銀行
受取人名 SHINKAWA MAYUMI
口座番号 MNT 5031356830
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この活動に関する質問がある場合
「障害を知ろう!~みんな、友だち」事務局
代表 新川 真有美
(青年海外協力隊・モンゴル国立教育大学・配属)
理事 八塚 雅彦
理事 田畑 亨
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