スフバートル地区・チンギルテイ地区の知的障害のある子どもたちが通学している1~9年生までの学校である。2部制であり、1976年に特別支援学校として設立された。現在クラスは22クラス。250名ほどの子ども達が通っている。2台のスクールバスが親たちの支援により運行されている。
2008年からはダウン症学級がダウン症協会の支援により設立された。現在、ダウン症学級は2クラスであり、年齢(6~10歳、10~12歳)により編成されている。ダウン症学級は、ダウン症の子を持つ親の会により運営されている。脳性麻痺クラスもある。
日本、アメリカ、オーストラリアなどからもボランティアの支援を受けながら、学校運営をしている。
他の学校と異なる特色は、アメリカの専門家を中心に、オーストラリア・日本のボランティアとモンゴル人教員でチームを作り、個別のニーズにあった指導計画(IEP)を導入し、取り組んできたことである。今までの知的中心の指導法をしていた頃と比べて、子どもたちの活動をクラスの運営計画に基づき、適宜見直すことによって、作業・訓練・自立活動の発達はどの子どもも伸びているように感じている。以前のような、ロシア式の知的中心の指導、教員一人の指導ではなく、様々な専門家とチームを組んで指導することの効果であると実感している。
家庭からの支援を受けることが出来る子どもたちの発達は著しく、学習に良い影響を与えていることも先生たちは実感し、保護者の協力を求めるようになった。このことに気づかされたのも、ボランティアさんの影響だという。
新川真有美
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